ストーンヘンジでクライミングについて考える



ストーン・ヘンジとは、イギリスはロンドンから200km、
ソールズ・ベリーにある巨石環状列石のことである。
ロンドンからツアーバスで約2時間程度。
周辺の田舎町を見て回るツアーでもロンドンから日帰りが可能である。

ひたすら平地の広がる田園風景を走っていると、

次第に大地が緩やかに起伏しはじめ、丘陵地帯へと差し掛かる。
その中にゴロゴロっと巨石が立ち並び、人だかりができている。
圧巻の光景である。

かつては岩のすぐ近くまで行けたというが、近年の観光客の増加、排気ガスの問題から、500メートルほど離れた駐車場にバスを止め、そこから電気バスか徒歩で岩場?までいけるようになっている。


ストーン・ヘンジ周辺にも柵が設けられ、歩行用の通路ができており、20メートルほど離れたところからしか見ることができない。岩を目の前にして触れられないというのは、餌を前にして指をくわえさせられている猿のようなものだ。。。

生きた心地がしない。




一番近ずけてこれくらいの距離感。ホールドが見えない!


ともあれ、ストーンヘンジに並べられた石には幾つかの種類がある。

まずは、中心に門状に組み上げられたトリリトン5組、その周りを取り囲むように
配置された30個のメンヒル。その周囲に埋められた小ぶりのブルーストーンたち。
そして、異彩を放つ玄武岩・ヒール・ストーン




このヒールストーンから近くの川に向かって、
夏至の日の入りの方角に沿うようにして、
通路上のくぼみ(アヴェニュー)が大地にある。
この奇跡的な条件から、古代人たちはこの地に
環状列石を築いたと言われている。
おそらく、氷河期の最後に水が大地を削った名残だろう。

ストーン・ヘンジの建設理由は、古代の天文台、宗教祭儀の場、
お墓など諸説あるが、未だ結論は出ていない。しかし、岩が持つ独特の形をうまく利用して、隙間を作り出しているのを見ると、夜間の天体観測、太陽の観測に使ったという説明がしっくりとくる。

昼・夜の長さは夏至、冬至で伸びたり短くなったりするわけだから、
そこから、繰り返される時間という概念を見つけ、それを宗教的信仰を結びつけたのかもしれない。天体観測と信仰は決して切り離されるものでもない。

正直、クライマーとしては、

ちょうどいい高さで岩がゴロゴロしており、
古代のクライミングジムにしか見えません。。。

特に、上のヒール・ストーンなんて、

「登ってください」と言わんばかりの顔をしている。
古代の人々もこの岩に登って遊んでいたことだろう。

そんな思いを巡らせながら、一風変わった岩場を後にした。