手を使わないクライミング?ジョニー・ドーウェス

クライミング中に前腕がパンプアップしてしまったらどうしようか。いっそのこと、手を使わずに足だけで登ってみるのも良いかもしれない。

手を使わないクライミング、ノーハンズ・クライミングの先駆者:ジョニー・ドーウェス氏を紹介しよう。まずはビデオを見てもらいたい。ちょっと滑稽に見えるが、かなり真面目にやっている。あるいはシニカルなイギリスジョークなのか。







彼はいう。



誰かがやっていることを、同じように、あるいはより良くやってみせるというのは、すごくつまらないよ。新しいことを試すほうがクリエイティブだし、僕には合っていると思う。これは、まったく新しいスポーツなんだ。

ノーハンズ・クライミングのルールは、バランスを保つのに手を使っても良いが、岩を触ったり、掴んではいけないということ。

誰かが、僕のクライミングをエアーウォーク/空中散歩って呼んでいたよ。そんなにかっこいことじゃないんだけどね。



何度も核心をトライする彼の姿を見ていると、「ああ手を、手を使えば!」と歯がゆく思ってしまうのは私だけだろうか。1歩先ゆくクライマーというか、2歩も3歩も先に行ってしまってる気もするが。。


とは言え、ジョニー・ドーウェス氏が常にノーハンズ・クライミングだけをしているかというと、そういったわけでもない。彼は世界的にも知られた、歴きとしたクライマーなのである(もちろん手を使う)。

自然壁へのボルト打ちが盛んになった80年代半ば、伝統的なトラッド・クライミングを突き通し、イギリス初のE9 / 5.13d、Indian Faceを登った人物こそが彼、ジョニー・ドーウェス氏なのである。若い頃に45メートルのスラブ壁という、死の危険性もあるルートを初登し、そして現在のスタイルへと移行しているということを知ると、単に冗談交じりでやっていることではないことが分かる。彼はクライミングに対し、独特の美意識を持っているようだ。