世界の最難関グレード課題まとめ 8C+/V16/六段|ボルダリング

2016年現在、ボルダリングにおける最難関グレードと言われる8C+/V16/六段の、世界中の完登動画を集めてみました。最上級クライマーたちの勇姿をご覧ください。まだまだ先は遠いですが、いつかこんな課題にもチャレンジしてみたい!あなたのモチベーションアップにもつながるかも。なお、ここに掲載されている課題は、基本的に99Bouldersによるリストを参考にしています。詳細に関しては本家サイトをご確認ください(かなり綿密にリサーチしてあります)。

99 Boulders "The Hardest Boulder Problems in the World"

ただ、本当にグレードというものは難しく、相対的なものなので常に、人によって、時代によって変動しています。2000年にDream Time/8C/V15が初登されてから16年あまり。未だほとんどの8C+/V16/六段課題は再登されることなく存在している。どの課題も今後ダウングレードされるリスクを含んでいます。あしからず。


Gioia 8C+/V16/六段
イタリア・バラッツェ

まずは、イタリア・バラッツェにあるGioia/ジョイア。クリスチャン・コアによる初登。初登時のグレードは8C/V15だが第2登アダム・オンドラは8C+/V16とした。ナーレ・フッカタイバルが第3登したが、明確なグレードの言及はしていない。アダム・オンドラは8Bレベルのムーブが4手、8B+レベルのムーブが4手と言及している。99Bouldersのリストでは初登者の提言グレード8C/V15とされている。




 
Terranova 8C+/V16/六段
チェコ・ホルステイン

そしてアダム・オンドラによる初登のTerranova/テラノバ。アダム・オンドラのホームエリアにあるトラバース課題。最初の4手は7C+、その後8Bレベルの4手、そして最後の2手は法外な難しさだという。ビデオの前半。





The Story of Two Worlds (low start) 8C+/V16/六段
スイス・クレシアーノ

我らが岩道の先人、小山田大氏によって初登されたThe Story of Two Worlds (low start)。2010年The Story of Two Worldsを再登時に、スタートホールドが一部違ったということで、翌年再度クレシアーノを訪れる。そしてより岩の形に沿った、自然なスタート位置としてロー
スタートを行い、その結果として生まれた課題。2011年は天候に恵まれず、2012年に初登され、8C+/V16/六段が提唱されている。とにかくかっこいいムーブの美しい課題。




The Process 8C+/V16/六段
アメリカ・ビショップ

ダニエル・ウッズによる初登。ウェブ上にビデオは出回って
いない?が、Reel Rock 10の第3部High And Mightyにその初登を追ったドキュメントが記録されている。ぜひご覧あれ。





Bokassa's Fridge - Assassin, Monkey and Man 8C+/V16/六段
ドイツ・コーケル

これは、ちょっと不明/謎な点も多い課題。8C+/V16/六段とされているが、初登者のトニー・ランプレヒト以外に再登者もおらず、メディアにもあまり取り上げられていない。






ここからは99Bouldersのリストには上がってない他の8C+たち。







そして、気になるのは、小山田大氏が2015年に初登した
宮崎県・比叡山のスーパープロジェクト「ホライゾン(5段+~/V15~)」
。今後再登者がどんなグレードを提唱していくのかが楽しみだ。


追記:と書いていたら、翌日に白石阿島さんが「ホライゾン(5段+~/V15~)」第二登!!女性としては初の8C/V15、若干14歳!すごすぎる。とにかくこれからのクライミングを率先してゆく、テクニック、精神、美学を合わせ持ったクライマーだと思う。見るからに芯の強いクライマー。ぜひ頑張ってもらいたい。オリンピックでの活躍も楽しみだ。現在のところ、グレードは5段+/V15/8Cということで暫定なのだろうか。(初登者の小山田大さんはブログでグレードを5段+~/V15~と表記している。〜は”以上”という意味合いだろう)


余談。
99Bouldersのリストによると高難易度課題を多く登っているクライマー上位は、
1:ダニエル・ウッズ
2:小山田大
3:ナーレ・フッカタイバル
4:ジミー・ウェブ
5:ポール・ロビンソン
6:デーブ・グラハム
7:アダム・オンドラ

そして、難易度の高い課題初登上位は、
1:小山田大
2:ダニエル・ウッズ
3:ナーレ・フッカタイバル
4:フレッド・ニコル
5:ベルン・ハードシュバイガー
6:デーブ・グラハム
7:トニー・ランプレヒト


本当は8C/V15課題のリストも書きたいのだが、あまりにも多く、また別の機会にできたらと思う。。。とにかく日本人クライマーがいかに強く、とても多くの高難度課題が日本にあるというのがよく分かる。あとは海外クライマーにも再登してもらい、もっと多くのメディアに取り上げられると嬉しい。

追記:そしてついに、2016年10月23日、世界初の9a / V17ボルダー課題が完登/提唱された。かねてよりナーレ・フッカタイバルが地元フィンランドで挑んでいた課題”Lappnor Project”。この課題には、他にも様々な第一線クライマー(ジミー・ウェブ、ダニエル・ウッズ)が挑戦しており、各ムーブの難易度により以前から世界初の9a課題になる可能性があると言われていた。そしてナーレはこの課題をBurden of Dreams(夢の重さ/夢の責任)/ 9a / V17 ”と名付けた。私には、まだその重さはわからないが、いつかわかる日が来ることを期待している。