岩場。それは、あの頃の砂場。



夕暮れ時、岩場でクライマーたちとのセッション。
ひとり、またひとりと完登してゆく。

気がつけば辺りは暗くなり、
ひとり、またひとりと家路につく。

それでも、まだ登り足りない。
この岩場で、手が擦り切れるまで、疲れ果てるまで登りたい。

この感覚、なぜか、どこか懐かしい。

そう、それは、あの頃の砂場。
必死に砂をかき集めて山を作り、トンネルを作った。
誰とでも仲良くなれたし、どれだけでも遊んでいられた。

岩場、それは、あの頃の砂場。

かつての子供達は癒しを求めて、
楽しみを求めて再び岩場に集まる。

それは、何か競い合うようなものではなくて、
ただ、それぞれが、それぞれの思うように遊ぶ、
みんなの遊び場なのだ。

ランタンの灯りを消し、空腹のため家路につく。
またここに戻ってこよう。

いつか、あの頃の砂場に。