外岩に絶対欲しい一足のシューズ。



いよいよ、寒波と共にクライミングには最適のシーズンがやってきましたね。岩がパリッと、カリッと香ばしいフリクションを発揮してくれる寒気/乾季です!外岩クライミング、ジムとは違ってシューズ選び、フットワークが最も重要になってきます。「最近なんだか靴が合っていないような気がする」「レベルアップのために新しい靴が欲しいけどどれにしよう」。今回は、そんな悩めるクライマーにオススメするシューズをご紹介します。




SPORTIVA(スポルティバ) ミウラー 42.0

多くのクライマーが「この一足のおかげで登りきれた!」とお勧めする絶対的なシューズがスポルティバ・ミウラー。その発売からすでに20年という絶対不屈の、不滅のシューズです。とにかく、スメアリングから結晶への立ち込みと足裏感覚にずば抜けています。特に花崗岩などの固め/粗めの岩質と相性が良いと感じています。逆に砂岩など柔らかい岩では少し弾かれるような感覚がありますが、どちらにしても繊細なフットワークには威力を発揮します。

フック系に関しては、賛否両論です。個人的にはフックの多用する課題にミウラーを使うことはほとんどありませんが、少し幅広のヒールフックにも定評があります。ヒールのラバーのつなぎ目の微妙な出っ張りで、繊細なヒールを効かせることが出来るという人も多いようです。

トーフックを多用する課題でミウラを使うという人はあまり見かけません。というのも、レースアップ、ベルクロどちらにしてもトーのラバー範囲が限定されている為です。現代の指先全体がラバーに囲まれたシューズに比べると、トーのかけ具合はだいぶ変わってくるかもしれません。トーフックも多用したいならベルクロよりもレースアップをお勧めします。ベルクロに比べ紐は邪魔にならず、スムーズなトーフックが可能になるでしょう。







甲のラバーが少ないことにより、十分なフィット感を得られる作りになっています。それにより、踏み込んだ足の力をしっかりと指先まで伝えることができます。
個人的にミウラーを愛用している一番の理由は、この「踏み込んだ足の力を、最大限に指先まで伝えられる」という部分です。これは、単に指先、足裏感覚と呼ばれるようなもの(ソールの素材など)とは違い、おそらくシューズ全体の構造によってまかなわれているものではないかと思います。足首から指先までが一体になったようなフィット感があります。


 



20年経った今なお、世界中のクライマーに愛され続けている不朽の名作「スポルティバ・ミウラー」を是非お試しあれ。昨日まで出来なかったムーブが突然解決するなんてこともあり得ます。「この一足のおかげで登りきれた!」と何度感謝したことでしょう。外岩で登る時、スポルティバ・ミウラーだけは絶対のカバンの底に忍ばせています。

慣れない間はソールが硬くて苦労するかもしれませんが、2年3年後、外岩クライミングに絶対手放せないシューズとなっていることでしょう。足幅が狭い人はウーマンモデルもお勧めです。

正直、私はミウラーを買って数ヶ月は少し後悔しました。というのも皮が硬く靴擦れをしてしまい、足の形に慣れるまで時間がかかったためです。そこで、一度ぬるま湯+シャンプーで洗い、徐々に足の形にならしてゆきました。あれからもう3年。今ではミウラーは絶対に欠かせないシューズとなっています。他にも様々なシューズを試しましたが、ここまで長く愛用しているのはミウラーの他にはありません。
(スポルティバのまわし者ではありません!悪しからず)