グレードの限界を突破する「立甲」とは!?


クライミングを数年やっている方なら、「立甲」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?「肩甲骨に関することだとは知っているけど、感覚的によくわからないなあ」なんて方も多いのではないでしょうか?実はこの「立甲」、多くの人は子供の頃は簡単にできたのに(無意識にやっていたのに)、大人になるにつれてできなくなっている人が多いんです。体の歪み、筋肉、柔軟など様々な要因が関係しています。

この「立甲」を再び可能にすることにより、身体のパフォーマンス能力をグッと上げることができます。まずは、「立甲」が可能な柔らかい肩甲骨だとどんなことが可能なのか、イメージを具体化するのに、ストーンライダー:平山ユージさんの登りを見てみましょう。





白い二つのスローパーホールドから、赤いボテについたカチへのムーブ。体がぴったりと壁に沿って移動し、デッドムーブがうまくコントロールされています。そしてそこからブロックして徐々に上体を上げてゆきます。この時の肩甲骨の動きに注目してください。肩が背中よりも外側にはっきりと出ていますね。この時、広背筋や大円筋と言った筋肉だけでなく、肩甲骨自体に体重がしっかりと乗っています。



「立甲」が可能な柔らかい肩甲骨だと、こんなムーブを行うことが可能になります。それは、言わば肩を使った「キョン」のようなムーブで、厳しいムーブでも肩甲骨に体重を預けることが可能になるのです。

下はワールドカップでチャンピオンにも輝いた楢崎智亜さんの肩甲骨。驚きの柔らかさです。この柔らかな肩甲骨がバネのある登りを作り出しているのです。筋肉で登るイメージではなく、「骨で登る」イメージと言われています。





では、実際にどのようなトレーニングを行うと、柔らかな肩甲骨を作り、「立甲」が可能なのでしょうか?下記のビデオをぜひご覧ください。私も今までなかなか「立甲」がうまくできませんでしたが、このビデオを見ながら行ったら、ようやく感覚が分かってきました