左利き、クライミング最強説。



みなさん、スポーツにおける「左利き有利説」を聞いた事があるだろうか?主に、クローズドスポーツという対峙対戦型のスポーツに置いて、左利きの選手に様々な有利な点があるという説です。人気タレントで人類最強の男、武井壮さんも
同様の説を唱えています。


具体的には、野球で左バッターであると、右側のバッターボックスに立つので、一塁に2歩ほど近いという物理的な有利な点があります。打った後の体制も、そのまま一塁に走り出せます。イチロー選手が内野ゴロを安打にできるのは、右側バッターボックスに立っているという点も大いに作用しているでしょう。

この他にも、バレーボールや卓球、ボクシング、フェンシングなどでやはり左利き選手が有利になる可能性が高いと言われています(かなり理論的にも研究されています)。また、左利きには天才肌、芸術肌が多いなどとも言われますね。後者の例は、理論的というよりは迷信的なものだと思いますが。。。


この様々なスポーツにおける左利き有利説、クライミングでも言えるのではないでしょうか?対峙対戦型スポーツではありませんが、同じ課題に対峙するという点では、左利き最強説の応用が考えられます。


日本人の左利きの割合は、約11パーセント。100人クライマーがジムに居たとして、11人が左利きで、89人が右利きです。10人中1人くらいの割合ですね。圧倒的マイノリティ(少数派)になります。

クライミングジムや、外岩で登っていると、左手の保持力が核心になる課題をよく目にしないでしょうか?外岩ではかなりの確率で悪い左手のカチでデッド、ランジなどの課題に出会います。というのも、右手での保持力、カチが強いクライマーはやはり多く、それでは高難度の課題にならないためです。これは、クライマーの大多数を右利きが占めているためと考えられると思います。

この状況、もともと左利きのクライマーにとっては圧倒的に有利だと思いませんか?右利きクライマーの皆さん想像してみてください。あなた右手と左手を取り外して入れ替えることが出来たとしたら。。。あの、保持しきれない左手のホールドを右手の激カチで保持できるとしたら。。。その課題はどれだけ楽になるでしょうか?


そんなことを考えていると、岩道はあることに気づきました。
「そういえば、トラバース課題も左から右に行く課題が圧倒的に多いなあ」と。
岩道なりに考えられる理由は③つあります。


①外岩の場合、もともとそういった形状の岩が多い?

しかし、これには疑問が浮かびます。そんなに割合が変わることはないのでは?と。北半球と南半球の渦の向きが違うように、同様のことが岩に起こっているとしたら話は別ですが。

②人間は、左から右に動くものを「進む」と捉えるため。

これは、横書きの文字を見ればわかりますが、多くの言語は左から右に書いて進みます。また、YouTubeやQuickTimeの動画再生バーも左から右に進みます。そのため、無意識的に多くの課題を左から右に「進む」ように作ってしまうという可能性は考えられます。


③これにも左利き最強説が関連している??

具体的にどう関連しているかは、今のところ不明ですが、やはりなんらかの関係があるような気がします。例えば、右に移動することにより、左手のクロスムーブが入りやすいとか、右手で持ちやすいホールドを持とうとするために右移動になる。。。など。初登クライマーも9割が右利きだとすると、やはり関連しているように感じます。


話は少しそれますが、
左手の保持力がない人、力のせいだと決めつけて居ませんか?一度、いつも日常生活の中で右手でやっていることを左手でやってみてください。例えば、ペットボトルのキャップを開けたりとか、歯磨きをしてみたりとか、あまり力の必要のない動作を。そうすると、あなたの左手がどれだけ不器用であるかに気付くことができると思います。歯もまともに磨けない左手で、よくあんなカチホールドを保持してるなあと不思議に思うことでしょう。そう、左手(利き手と逆の手)は、弱いだけでなく不器用なのです。要するには、利き手と同じようにしっかりとコントロール出来て居ないのです。これは、手だけでなく、腕全体が不器用とも考えられます。この不器用さを無くすだけで、左手の保持力は圧倒的に上がります。


ということで、クライミングにおける左利き最強説について考えてみました。これ、あながち非論理的でも無いと思います。やはり、日頃の生活の中で左手を鍛えることによりクライミングが強くなることは立証できることでしょう。よーし、明日の朝ごはんは左手で食べよう!